洗濯後に予期せずピンクになっていた経験はありませんか?
白かったタオルが知らぬ間にピンクに変色してしまったり…
特に大切なTシャツがピンクに変わってしまうと、かなりショックですよね。
洗濯物がなぜピンクに染まるのか、その原因を把握すれば、対策も簡単に行えます。
今回は、洗濯物がピンクに変色する原因と、それを簡単に除去する方法、予防策について詳しく解説します。
洗濯物がピンクに変色する原因
1. 色移り
2. 塩素系漂白剤と日焼け止めの化学反応
色移り
赤や濃いピンクの衣類の色が他の洗濯物に移ることがあります。
特に赤色の色素は非常に強く、色移りしやすいです。
色移りを避けるには、白いものと色物を分けて洗うことが重要です。
色移りが発生した場合、除去することで元の白さを取り戻すことが可能です。
塩素系漂白剤と日焼け止めの化学反応
日焼け止めが塩素系漂白剤と反応し、ピンクに変色することがあります。
これは、日焼け止めがついた部分が黄色い汚れを生じ、それを漂白しようとするとピンクに変色してしまうからです。
しかし、これは生地が永久に変色したわけではないので、適切に処理すれば元の色に戻すことが可能です。
日焼け止めがついた衣類を洗う場合は、塩素系漂白剤ではなく酸素系漂白剤を使用することで変色を防げます。
日焼け止めを使用した後は、なるべく早く洗濯することが推奨されます。
洗濯物がピンクに色変わりしたときの対処法
ピンクに色変わりした洗濯物を元通りに戻すには、「酸素系漂白剤」または「過炭酸ナトリウム」が効果的です。
酸素系漂白剤の使用法
酸素系漂白剤は、酸素を利用して汚れを分解・漂白するため色移りによる汚れに効果的です。
特に粉末タイプが、液体タイプよりも洗浄力と漂白力に優れています。
【必要なもの】
- 酸素系漂白剤
- 洗面器やバケツ
【手順】
- 40~50℃の温かいお湯を用意する。
- 適量の酸素系漂白剤をお湯に溶かす。
- 洗濯物を2~6時間、お湯につけておく。
- つけおき後、そのまま洗濯機で通常通り洗濯する。
温かいお湯を使用することで、漂白剤がより効果的に作用します。
過炭酸ナトリウムの活用
過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤の主成分で、使用後は水と炭酸ソーダに分解され、環境に優しい成分です。
これは洗濯だけでなく、家庭内の清掃にも使える多目的な洗剤です。
【必要なもの】
- 過炭酸ナトリウム
- 洗面器やバケツ
【手順】
- 40~50℃のお湯を用意する。
- お湯1リットルに対して大さじ2の過炭酸ナトリウムを溶かす。
- 1~2時間、洗濯物をお湯につける。
- つけおき後、通常通り洗濯機で洗う。
フタをすることでお湯が冷めにくく、効果が長持ちします。
過炭酸ナトリウムはドラッグストアやホームセンター、オンラインで手軽に購入できます。
酸素系漂白剤、過炭酸ナトリウムでもとれないとき
ピンクに色変わりが長時間経過した場合、通常の漂白だけでは難しい場合があります。
このような時には、より強力な「煮洗い」や「塩素漂白」が有効ですが、これらの方法は生地に大きな負担をかけるため、最後の手段として考えてください。
【煮洗いの手順】
- ステンレスまたはホーローの鍋でお湯を沸かす。
- 適量の酸素系漂白剤を加え、よく混ぜる。
- 洗濯物を加え、5~10分間弱火で煮る。
- 冷ましてから、通常通り洗濯する。
【塩素漂白の手順】
- 薄めた塩素系漂白剤を用意する。
- 洗濯物を30分程度漂白液につける。
- しっかりとすすいでから、通常通り洗濯する。
これらの方法は強力ですが、ゴム手袋を着用し、生地を傷めないように注意してください。
洗濯物のピンク変色を防ぐための4つの対策
日常の洗濯で以下の4つのステップに注意しましょう。
- 白物の単独洗い
- 定期的な洗濯
- 速やかに干す
- 洗濯槽の定期的な清掃
白物の単独洗い
色移りを避けるために、白い洗濯物は他の色物と一緒に洗わず、個別に洗いましょう。
特に白い衣類やタオルは、他の色と混ぜずに単独で洗うことが大切です。
定期的な洗濯
使用したタオルや衣類は放置せず、すぐに洗濯することが重要です。
速やかに干す
洗濯が終わったらすぐに洗濯物を干しましょう。
夏は1時間以内、冬は2時間以内に干すのが理想です。
洗濯槽の定期的な清掃
洗濯槽も定期的に清掃することが必要です。
洗濯槽が汚れていると、洗濯物にもその汚れが移り変色の原因となることがあります。
市販の洗濯槽クリーナーを用いて、1~2ヶ月に1回の清掃を行いましょう。
まとめ
洗濯物がピンクに変色する主な原因は「色移り」と「塩素系漂白剤と日焼け止めの化学反応」です。色移りは赤や濃い色の衣類から発生し、白物と分けて洗うことで防げます。また、日焼け止めと塩素系漂白剤が反応するとピンク色になるため、酸素系漂白剤の使用が効果的です。
ピンクに変色した場合、「酸素系漂白剤」や「過炭酸ナトリウム」を40~50℃の温水に溶かし、一定時間浸け置きすると除去できます。時間が経過した場合は、煮洗いや塩素漂白も選択肢ですが、生地への負担が大きいため注意が必要です。
予防策として、①白物を単独で洗う、②定期的に洗濯する、③洗濯後すぐ干す、④洗濯槽を清潔に保つ、の4つが重要です。特に、洗濯槽の汚れも変色の原因となるため、1~2ヶ月に1回のクリーニングを推奨します。これらを実践すれば、大切な衣類の変色を防ぎ、清潔に保てます。