マッシュルームは、洋食にも和食にも使えるとっても便利な食材です。サラダやスープ、炒め物など、どんな料理にも合わせやすいので、普段の食卓に取り入れている方も多いのではないでしょうか。
でも実際に調理するときに「茹で時間ってどのくらいがいいの?」「洗った方がいいのかな、それとも拭くだけ?」と迷ってしまうことはありませんか。マッシュルームはちょっとした扱い方の違いで、香りや色合い、食感に大きな差が出る食材なんです。
正しい下ごしらえや茹で方を知っておけば、ぷりっとした食感や風味をしっかり引き出せて、料理の仕上がりがぐんとよくなりますよ。さらに、電子レンジを使えば短時間で副菜やおつまみが作れて忙しい日にも大助かり。
この記事では、マッシュルームの下ごしらえの基本から、失敗しない茹で時間、レンジ調理のコツ、保存の工夫までやさしくまとめました。毎日の料理に気軽に取り入れて、美味しく楽しんでくださいね。
マッシュルームの下ごしらえと茹で方の基本
基本の下ごしらえ手順
マッシュルームは下ごしらえがシンプルで、手軽に使える万能食材です。
まずは石づきの硬い部分を軽く切り落とし、形を整えましょう。仕上がりがきれいになり、食感も均一になります。表面に土や汚れが残っているときは、キッチンペーパーや柔らかい布で優しく拭き取るのがコツ。
無理に水洗いすると水っぽくなり、香りや旨味が落ちやすいので注意が必要です。どうしても気になる汚れがある場合は、サッと水にくぐらせてからすぐに水気をしっかり拭き取ると安心です。
マッシュルームは洗う?拭く?正しい扱い方
基本は 「洗わず拭く」 がベスト。
マッシュルームは水を吸いやすいため、洗いすぎると風味が落ち、ベチャッとした仕上がりになってしまいます。
- 汚れが少ない場合 → キッチンペーパーで軽く拭くだけで十分
- 汚れが気になる場合 → 短時間だけ水にくぐらせ、すぐに拭き取る
洗った場合は時間をおかずに調理するのがポイントです。こうしたひと手間で、風味と食感がぐっと引き立ちます。
マッシュルームの基本的な茹で時間とコツ
マッシュルームを茹でるときは 「短時間でサッと」 が鉄則。
- 沸騰したお湯で 1〜2分 が目安
- 長く茹でると柔らかくなりすぎて水っぽくなる
お湯に塩をひとつまみ入れると下味がつき、風味もアップします。さらにレモン汁やハーブを少量加えれば、爽やかな香りがプラスされ、料理の幅も広がります。
サッと茹でるだけで十分!生食との違いもチェック
マッシュルームは新鮮なら 生でもOK。
- 生:薄切りにしてサラダやカルパッチョに。シャキッとした食感とやさしい香りが楽しめる
- 茹で:旨味が増してスープ・ソテー・リゾットなどにぴったり。バター炒めにすれば香りが立ち、肉や魚料理の付け合わせにも◎
同じ食材でも調理法によって表情が大きく変わるのがマッシュルームの魅力。シーンに合わせて使い分けると、飽きずに楽しめます。
マッシュルームをもっと美味しく!活用レシピ

混ぜるだけでオシャレ!マリネでカフェ風メニューに
サッと茹でたマッシュルームをオリーブオイルとレモン汁で和えるだけで、あっという間にカフェ風のマリネが完成します。簡単なのに見た目がおしゃれで、普段の食卓がぐっと華やぎます。
ローズマリーやタイムなどのハーブを加えると香りが引き立ち、黒こしょうや粉チーズをプラスすれば味に深みが出てワインのお供にもぴったり。休日のブランチやおもてなしメニューとしても活躍します。
ワインやパンに合うおすすめ食材
マッシュルームは以下の食材と相性抜群です。
- トマト
- バジル
- モッツァレラチーズ
彩りも鮮やかになり、サラダ感覚で楽しめるのでおもてなし料理に最適です。
和風アレンジ!お味噌汁や炊き込みご飯でほっこり
マッシュルームは洋風だけでなく和食とも好相性。
- お味噌汁 … 旨味がじんわりしみ出し、やさしい味わいに
- 炊き込みご飯 … 炊き上がりとともに香りが広がり、満足感のある仕上がりに
- 煮物 … 肉じゃがやけんちん汁などに加えると味に奥行きが生まれる
普段の献立に取り入れやすく、家族みんなが食べやすいのも魅力です。
ヘルシーに仕上げたいときは和風がおすすめ
油を控えめにできる和風アレンジは、軽く食べたいときに最適。だしやお味噌の風味がしっかり効くので物足りなさを感じにくく、ヘルシー志向の方にも喜ばれます。忙しい日の夕飯やお弁当にも活用しやすく、飽きずに繰り返し楽しめるのがポイントです。
レンジで簡単!マッシュルームの時短レシピ
材料3つで完成!オイル蒸し風マッシュルーム
耐熱容器にマッシュルーム・オリーブオイル・塩を入れてラップをし、電子レンジで約2〜3分加熱するだけ。
たったこれだけで、マッシュルームの水分とオイルが合わさり、旨味がぎゅっと凝縮されたオイル蒸し風の一品が完成します。調味料を足さなくても素材本来の香りとコクが楽しめ、副菜やおつまみにもぴったり。仕上げにパセリや粗びきこしょうを振れば、彩りも良く、さらに特別感のある仕上がりになります。
ニンニク・チーズ・玉ねぎでアレンジ無限大
レンジ調理はアレンジ自在。冷蔵庫にある身近な食材を加えるだけで、味のバリエーションが一気に広がります。
- ニンニクや玉ねぎ … 香りが豊かになり、食欲をそそる仕上がりに
- 粉チーズ … コクが増して濃厚な味わいに。ワインのお供にも◎
- パンやクラッカーにのせる … 即席ブルスケッタ風や前菜としておしゃれに楽しめる
レンジだけで作れるのに、夕食の副菜からおつまみ、おもてなしメニューまで幅広く活用できるのが魅力です。
マッシュルームを美味しく仕上げるコツ

茹で過ぎない!色や食感を残すポイント
マッシュルームは火の通りが早いため、長く加熱しないことが最大のコツ。茹ですぎると色がくすみ、ぷりっとした食感やみずみずしさが失われてしまいます。
- 茹で時間の目安:1〜2分ほど
- レンジ加熱:短時間で取り出す
料理に合わせて少し固めに仕上げると、歯ごたえが残り食感がより楽しめます。短時間調理を意識することで、香りも立ち、見た目もきれいに仕上がります。
茹で汁も活用!スープやソースにアレンジ
マッシュルームを茹でたお湯には、きのこの旨味や香り成分がしっかり残っています。捨ててしまわず、料理のベースとして再利用するのがおすすめです。
- コンソメスープに加えてコクをプラス
- パスタソースに混ぜて旨味アップ
- リゾットや煮込み料理のベースに活用
茹で汁を上手に使うだけで、普段の料理がワンランクアップ。マッシュルームの美味しさを余すことなく楽しめます。
マッシュルームの栄養と保存方法
マッシュルームに含まれる主な栄養素(ビタミンD・食物繊維など)
マッシュルームは ビタミンD や 食物繊維 を含む、毎日の食事に取り入れやすい食材です。
そのほかにも、
- カリウム … 体内の水分バランスに関わる栄養素
- ナイアシン … エネルギー代謝に関与する成分
といった栄養素が含まれています。
きのこ類らしく低カロリーで脂質も少ないため、幅広い食事に使いやすいのが特長です。炒め物・スープ・サラダなど、さまざまな料理に取り入れやすいのも嬉しいポイントですね。
保存の基本|冷蔵・冷凍どっちがいい?
冷蔵の場合は紙袋に入れて野菜室で保存するのがおすすめで、ビニール袋だと水分がこもりやすいため鮮度が落ちやすい点に注意しましょう。紙袋に入れておくことで余分な湿気を吸収し、きのこ特有の風味を長く保てます。さらに野菜室の中でも温度が安定している場所に置くとより日持ちしやすくなります。
冷凍する場合はスライスしてから保存袋に入れると便利で、そのまま調理に使えるのが大きなメリットです。使いやすい分量ごとに小分けしておくと、必要な分だけ取り出せるので無駄がなく、毎日の調理がとてもスムーズになります。
下ごしらえ後の保存テク(茹でて冷凍すれば時短に!)
茹でてから冷凍すると調理がさらに時短になり、普段の料理がぐっと楽になります。茹でてあることで解凍せずにそのままスープや炒め物に加えられるので、忙しい朝や疲れている夜の調理にも大助かりです。カレーやシチューに少し足すだけで旨味が増し、炒飯やオムレツに加えれば栄養バランスも良くなります。あらかじめ下ごしらえしておくと使いたいときにパッと取り出せるので、ストック食材としてとても頼りになる保存テクです。
マッシュルームの豆知識

ホワイトとブラウンの違いって?
マッシュルームには大きく分けて「ホワイト」と「ブラウン」の2種類があります。
- ホワイトマッシュルーム … クセが少なく、サラダやマリネなどさっぱりとした料理にぴったり。見た目が明るく、料理全体の彩りをきれいに見せてくれるのも特長です。
- ブラウンマッシュルーム … 香りが強く、炒め物や煮込み料理で深みのある味わいを楽しめます。肉料理やソース系の料理とも相性抜群で、コクをプラスしたいときに活躍します。
料理によって使い分けることで、風味や見た目に変化が出てレパートリーも広がります。
国産と輸入マッシュルームの味や価格の差
- 国産 … 鮮度が高く香りも豊か。収穫から食卓までの時間が短いため、みずみずしい食感を楽しめます。その分やや価格は高めですが、特別な料理やおもてなしの場面に向いています。
- 輸入 … 手頃な価格で安定して手に入りやすく、量を使いたいレシピや普段使いに便利。輸送の過程で香りが少し控えめになることもありますが、加熱調理をすれば十分美味しくいただけます。
どちらも調理法次第で良さが引き立つため、シーンや料理内容に合わせて選ぶのがおすすめです。
マッシュルームの調理法まとめ|おさらいしておこう♪
基本は「サッと茹でる」短時間調理がカギ
マッシュルームは短時間で美味しく仕上がる、扱いやすい食材です。沸騰したお湯で 1〜2分ほどサッと茹でる のがベスト。白く美しい色合いが残り、ぷりっとした食感とふんわり広がる香りをしっかり楽しめます。長く茹でると食感や風味が落ちてしまうので、火加減やタイミングを意識するのが美味しさのコツ。少し固めに仕上げて食感を楽しんだり、やわらかめに仕上げてスープに合わせたりと、仕上がりを自分好みに調整できるのも魅力です。
和風・洋風どちらもOK!レシピ選びのヒント
マッシュルームは和洋どちらの料理にも活躍する万能食材。
- 洋風アレンジ … マリネやパスタ、リゾット、オムレツ、グラタン、シチューなど。
- 和風アレンジ … 味噌汁や炊き込みご飯、煮物やけんちん汁など。
シンプルに炒めても、スープや煮込みに加えてもコクがプラスされ、料理全体の完成度を高めてくれます。季節やシーンに合わせてアレンジすれば、飽きずに毎日の食卓で楽しめる存在になりますよ。